労働現場での熱中症の現状と当社グループの取り組みについて

厚生労働省の資料によると、職場での熱中症による死亡者及び休業4日以上の業務上疾病者の数(以下 合わせて「死傷者数」という)は、2024年に1,257人と、死傷者数について統計を取り始めた2005年以降、最多となっています。2024年の死傷者数 1,257人について、業種別でみると、製造業が235人、建設業が228人、次いで運送業が186人の順で多くなっています。

また、運送業における熱中症の発生件数は2021年の時点で61件でしたが、2024年には186件となっており、3年間で約3倍もの増加が見られます。

出典:厚生労働省「2024 年(令和6年) 職場における熱中症による死傷災害の発生状況(確定値)」https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_58389.html

空調服の配布・塩飴の支給

年々暑さが増す中、2025年7月時点で35度を超える猛暑日が200地点を超え、今年も記録的な暑さとなっています。

倉庫などでの積み込み作業現場は特に熱がこもりやすく、体感温度を一気に引き上げます。このような労働環境下では、熱中症だけでなく脱水や作業効率の低下など大きな影響を与えています。

そこで、当社グループでは熱中症対策の一環として、ドライバー・作業員、全員に空調服を導入しています。また、手軽に塩分補給ができるよう塩飴を支給しています。

衛生教育

毎月、衛生教育を行っておりますが、6月は熱中症に重点を置き実施しました。

熱中症のおそれがある者を発見した場合の処置について知識を深め、暑さ指数(WBGT)の把握とその値に応じた熱中症予防対策を適切に実施できるよう指導しました。

また、休憩所には「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」のリーフレットを掲示し、意識を高めています。

出典:厚生労働省「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」
https://www.mhlw.go.jp/content/11303000/001496514.pdf